雑想 アカデミアの風景

科学と教育を考える研究者ブログ

不透明の果てに

しばらく私事で何も書けず、一時はブログの閉鎖も考えましたが、誠に微力ながら大学や研究所のセンシティブな側面を広く知ってもらうことも無意味ではないと思い直し、また再開します。

直近で気になった出来事は東北大学の「名ばかりテニュアトラック」問題でした。テニュアトラックの不透明さは以前から指摘されており、若手教員は理不尽に霧の中を暗中模索させられて久しいわけですが、東北大の場合は例の卓越研究員事業にまつわる補助金の名目に名ばかりの制度を利用した疑いがあり、まさにテニュアトラック制度そのものへの不信感を突き付けた事案と言えるでしょう。

こんなことばかり続けていて科学技術立国も何もあったものではありませんが、私はいっそのこと、任期制を徹底してしまえばよいと思います。任期制の問題は一筋縄ではいかないものの、かねてから思っていることも多々ありますので、また改めて書きます。